法律を制定する手続き

わが国では国会が唯一の立法機関として憲法において規定されているため、あらゆる法律は国会の議決を経ることになりますが、これには大きく内閣提出のものと、議員発議のものとがあります。
一般的な内閣提出の場合の法律の制定手続きですが、まずはその法律の所管省庁において原案が作成された上で、関係省庁との意見調整などが行われます。国民にとっての利害が大きな法律については、公聴会などを開いて意見を採り入れるといったこともあります。こうして調整された原案は、内閣法制局に送られ、憲法や他の法律との整合性が図られているかどうか、条文そのものが適切であるかなどが審査され、ここをパスすれば閣議での決定を経た後、国会に上程されることになります。
国会の審議は、衆議院または参議院の議長が、その法律案の内容にふさわしい委員会にまず付託をして、ここで審議を尽くした後、本会議の議決を経るという手順になります。国会には衆議院・参議院の両院があるため、同じことを他の議院でも行います。こうして法律案は、原則として衆議院・参議院の両院で可決したときに、法律として制定されたことになります。
制定後の法律は、議長から内閣を経由して、天皇陛下に奏上され、日本国憲法にもとづく国事行為としての公布が行われます。最終的に一般国民がその内容を知るのは、法律が官報に掲載されたときとなります。

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